重症心身障害療育学会

学術集会抄録記載要項

(平成26年5月改定)

  1. 抄録の本文は1900字、タイトルなどを含めた総文字数は2000文字までとしてください。
  2. 演題名は、研究の内容をわかりやすく簡潔に示すものとしてください。副題が必要となるような演題名は良いものではありませんのでやめてください。どうしても副題が要る場合は、( )内に記すなどして、一文の中に収まるようにしてください。なお、対象の呼称(例えば、「Aさん」)を演題名に入れないでください。発表施設の人にしかわからないような組織名称も入れないでください。掛け声の類(例えば、「がんばって」)も不適切です。
  3. 演者は発表者を筆頭にしてください。職種の欄には、英語の略称(PT・OTなど)は使わないでください。役職名(係長・部長など)は記さないでください(施設長も「医師」とのみ記す)。所属施設名に法人名は付けないでください。
  4. 発表内容は、研究報告事例報告に大別されます。それにより、抄録の構成が変わります。ある目的のため、多数例に対し、特定の方法で検討を加えたものが研究報告です。個別的事例(複数例もあり)の経験から新たな知見を得たので報告するというのが事例報告です。そのいずれかに合わせて以下に示すような抄 録の構成を取ってください。たいていの演題はこのいずれかに該当すると思いますが、どうしても合致しない場合に限って、独自の構成を作ってください。
  5. 研究報告では、はじめに・対象・方法・結果・考察としてください。対象と方法を分けづらい場合は、対象・方法と一括してください。考察の最後の段落には、結論を記すのが一般的です。そのため、抄録では結論を分けるのは勧めません。これ以上の項目を作るのは、どうしても必要な場合に限ってください。対象・方法・結果・考察のそれぞれで下位項目を作ることは構いません。
    1. はじめにで、この研究の背景と目的を述べてください。段落を分ける場合は、最後の段落で目的を記してください(「目的」の項目を作ることは止めてください)。前半では、この研究に関係する分野の今までの知見を整理し、未知・未解決な点を背景として明らかにしてください。後半では、本研究で明らかにしたい点を目的として明示してください。この部の占める割合は、抄録本文全体の2割程度を目安としてください。ただし、考察とのバランスで増減することは構いません。
    2. 対象と方法では、本研究の目的に沿った結果を得るために、どんな対象にどんな検討方法をとったかを記します。方法の部は、冗漫にならないようにしてください。なお、研究期間を記すことは必須ではありません。次の結果は、抄録の中で最も重要な項目ですので、十分スペースを取って記載してください。対象・方法・結果の占める割合は、抄録本文全体の5割程度を目安としてください。結果を方法や考察と一括して記すことはやめてください。
    3. 重症心身障害児(者)を対象とした研究では、対象者の年齢・性のほか、医学的診断、障害像・程度(運動機能と知的機能)は必ず記載してください。運動機能としては、移動機能や上肢機能程度がわかるように記載してください。たいていは、知能指数は判定不能なので、対象の知的機能は、発表者の目的に適うように具体的知的発達段階で示すことを勧めます(例えば、有意な言語理解の有無、数の理解の有無など)。大島分類を用いて、「1」というだけでは、運動機能・知的機能とも幅が広すぎて、研究対象の障害記載としては不十分なので、さらに障害程度を細分化して示すことを勧めます。大島分類で「1」以外に判定される場合は、障害程度記載としては曖昧なので、具体的区分を追加して示すことを勧めます。横地分類によって、運動機能・知的機能障害程度区分を示すことも可能です。
    4. 考察では、得られた結果について、その解釈や意義を述べてください。演者の意見を述べずに、誰かの文章をそのまま引用するようなことは止めてください。実際の発表では、この部分を膨らませればいいのですが、抄録では簡潔に要点を記載してください。最後の段落で、本研究の意義(結論に相当)を述べて締めくくってください。これは、一言で述べるくらいの簡潔さが望まれます。「はじめに」 と「考察」を合わせた量が、抄録本文全体の5割程度を目安としてください。
  6. 事例報告では、はじめに・事例報告・考察としてください。
    1. はじめにで、この事例の経験から明らかにしたい点を明示してください。前半では、これに関係する分野の今までの知見を整理し、未知・未解決な点を述べてください。この部の占める割合は、抄録本文全体の2割程度を目安としてください。ただし、考察とのバランスで増減することは構いません。
    2. 対象者の年齢・性のほか、医学的診断、障害像・程度(運動機能と知的機能)は必ず記載してください。運動機能としては、移動機能や上肢機能程度がわかるように記載してください。たいていは、知能指数は判定不能なので、対象の知的機能は、発表者の目的に適うように具体的知的発達段階で示すことを勧めます(例えば、有意な言語理解の有無、数の理解の有無など)。大島分類を用いて、「1」というだけでは、運動機能・知的機能とも幅が広すぎて、研究対象の障害記載としては不十分なので、さらに障害程度を細分化して示すことを勧めます。大島分類で「1」以外に判定される場合は、障害程度記載としては曖昧なので、具体的区分を追加して示すことを勧めます。横地分類によって、運動機能・知的機能障害程度区分を示すことも可能です。
    3. 事例報告の項目の中で、前述のように対象のプロフィールを記載し、どういう働きかけでどうなったという経緯を記載してください。事例報告の形式をとった場合は、この項目が最も重要であり、十分スペースを取って記載して下さい。記載しやすいように、下位項目を作ることは構いません(「事例報告」と並列して、「対象」・「結果」の項目を作ることはやめてください)。なお、研究期間を記すことは必須ではありません。
    4. 考察では、得られた結果について、その解釈や意義を述べてください。演者の意見を述べずに、誰かの文章をそのまま引用するようなことは止めてください。実際の発表では、この部分を膨らませればいいのですが、抄録では簡潔に要点を記載してください。最後の段落で、本研究の意義(結論に相当)を述べて締めくくってください。これは、一言で述べるくらいの簡潔さが望まれます。「はじめに」 と「考察」を合わせた量が、抄録本文全体の4~5割程度を目安としてください。
  7. 抄録に文献を付けることは基本的に不要です。なければ文意が通らない場合に限って、文中で( )内に簡略に記載してください。
  8. 倫理的配慮について、抄録に記載する必要はありません。ただし、演者の施設の倫理規定で、抄録にも記すことを求められている場合は別です。
  9. 用語については以下の点を留意してください。
    1. 「重症心身障害児(者)」を略す場合は「重症児(者)」としてください。
    2. 個人情報保護の観点から、対象者の匿名性には十分配慮してください。イニシャルを使う場合は、1文字にしてください(「KYさん」ではなく、「Kさん」)。呼称には注意してください。例えば、成人入所者を「園児」と呼ばないでください。
    3. 差別用語の表記は不適切ですので十分留意してください。なお、「問題行動」の表現は問題ありません。
    4. 英語の語句で日本語訳があるものは日本語を使用してください。英語の略語を使用する場合、最初は略さずに記載し、( )内に略語を記入してください。学術用語は日本語訳がない場合のみ、英語での記載としてください。
    5. 外国人の人名・書籍などの固有名詞は英語とし、慣用のものはカタカナを使用してください。
    6. 薬品名は原則的に一般名で書いてください。商品名で書くことが必要な場合には、®を付けるなどして、商品名であることがわかるようにしてください。
  10. 書体については、以下の点に留意してください。
    1. 「である」調で書いてください。
    2. 漢字・ひらがな・カタカナ文字は全角とし、英数文字は半角としてください。
    3. 長音符(ー)とハイフン(-)は区別してください。
    4. 句点は「。」、読点は「、」としてください。
    5. 数字を表す場合はアラビア文字とし、言葉・名称となっているものは和数字を使用してください。